新年度を迎えました。各地で麻疹の感染者が相次いでいます。

昨年夏に、関西国際空港での集団感染が発生し、あわせて33人の麻しん感染が確認されました(『関西空港内での麻しん(はしか)の集団感染事例について』、大阪府ホームページ)。そのうち27人は20代で、大人を中心に感染が拡大しました。報道によると、今年の3月末にも関空従業員の感染が確認されました(『関空島勤務の20代女性がはしか感染 大阪府など 注意呼びかけ』、産経新聞、4月7日)。

今年に入ってからは、山形県の自動車教習所での集団感染が話題になりました(『麻しん(はしか)患者の発生について』、山形県)。4月6日発表の第19報では54例確認されているとのことです。

風疹は胎児の生命に影響を及ぼす病気ですが、麻疹は風疹よりもさらにこわい病気です。この機会に「亜急性硬化性全脳炎」という病気を知ってください。SSPEといわれるこの病気は、小さな子どもが麻疹にかかって数年後に発症し、短期間のうちに寝たきりになってしまう病気です。「SSPEの悲惨さと青空の会の思い」という記事からメッセージを引用します:

SSPEは本当に悲惨な病気です。今まで元気に生活し、大切に大切に育ててきた我が子が、ある日突然発症し、数カ月で寝たきりになってしまうのです。目の前で見ている親の気持ちは言葉では言い表わすことなどできません。そして、患児の兄弟姉妹も、親ですらはかり知れない精神的負担を強いられます。このような、私達と同じ辛い思いをする家族がこれ以上出ることのないために、SSPE青空の会は、麻疹の恐ろしさ、SSPEの悲惨さを多くの人に知ってもらい、予防接種の大切さをこれからも訴え続けていきたいと考えています。麻疹の予防接種率が95%になればSSPEはなくなります。是非、医療、自治体なども、積極的に麻疹の予防接種率を上げる取り組みを進め、麻疹排除を推進していただきたいと思います。そして最後に、SSPEに罹ってしまった子供たちのために、早急なる治療の確立を切にお願いしたいと思います。

麻疹や風疹の予防にはMRワクチンの接種が最も有効です。今年度もMRワクチン接種の助成を継続している自治体があります。通常1万円以上するワクチンをお得に接種することができるのでぜひ助成を利用してください。

東京都
区市町村ごとの実施状況一覧(PDF)が提供されています。

神奈川県
横浜市、川崎市、相模原市、横須賀市、藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町以外の市町村にお住まいの方の風しん抗体検査は県が担当。予防接種の助成対象および金額は市町村ごとに異なります。