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風疹&麻疹

横浜市がやっと費用助成に乗り出すらしい&米国の麻疹

横浜市民の皆さまに朗報です。

2014年度神奈川県内で唯一費用助成を実施してこなかった横浜市がとうとう風疹抗体検査と予防接種の助成を2015年度予算に組み込むそうです(『横浜市が風疹予防のワクチン接種と検査に助成費2200万円! 詳細は?』はまれぽ.com)。

対象は、妊娠を希望または予定する19歳以上の女性とパートナーで、ワクチン接種にかかる費用は3,000円台になる見通しです。市の担当者によると、2020年の風疹排除目標に向けて、単年度事業ではなく中期的な対策として考えたいということです。

話は変わって、いま海の向こうの米国では麻疹が発生し大きな問題になっています。ある地域では無料接種をはじめたりと当局の素早い対応を見ていて、風疹が流行ったときに「まだ一万人」と言い放った大臣がいる日本との違いを見せつけられている気がします。

なぜ大騒ぎになっているのでしょう?『予防接種がいやだな・・・という方へ』(ひだまりクリニック~産んだ後にも母親学級~)という小児科の先生のブログにこのようなことが書かれていました。

予防接種の研修で100人ほどの小児科医が集まった時の話です。
「麻疹でお子さんをみとったことのある方は?」と司会者が挙手を求めました。
半数以上の小児科医が挙手しました。

この部分を引用してツイートしたところ反響が大きかったことに驚きました。「えっ、まさか、麻疹で死ぬの?」と思った方もいるかもしれません。それはワクチンが普及したことによって感染症にかかる人が減り、身の回りで危険を感じることが少なくなってしまったせいだと思います。

麻疹はワクチンがなかった江戸時代に何度か大流行があり「麻疹は命定め」と言われるほど恐れられていました。今日でも肺炎や脳炎などを合併しやすくSSPEという悲惨な合併症も起こし命を失う人がいます。本当に危険な病気なのです。

3月に卒業旅行などでアメリカに行く予定のある方は麻疹の予防接種を受けたかどうか確認しておくとよいでしょう。風疹対策で麻疹風疹混合ワクチンの接種費用が助成される自治体があるので助成利用もぜひご検討ください。ほとんどの自治体において3月末までなので要注意です。

CRSもSSPEもワクチンで予防できます。

CRSもSSPEもワクチンで予防できます。

今月から小児慢性特定疾患治療研究事業の対象となる疾患が大幅に増え、CRSもその対象になりました。事業の対象には麻疹の後遺症であるSSPEも含まれているのであわせてご紹介したいとおもいます。

先天性風疹症候群 診断の手引き』(小児慢性特定疾病センター)によると、先天性風疹症候群は、神経・筋疾患の中に含まれていて、以下の症状のある場合に対象となります。

運動障害、精神遅滞、意識障害、自閉傾向、異常行動(自傷行動、多動)、けいれん発作、皮膚所見、呼吸異常、体温調節異常、温痛覚低下、骨折・脱臼のうち一つ以上の症状が続く場合。

なお、慢性心疾患の場合にはCRSではなく心疾患の枠で認定されます。難聴や弱視については助成の対象となっていません。

これはあくまでも限られた範囲の症状に対する医療費の助成であり、難聴や弱視の子どもに対する経済的な支援はまた別枠で行われることになります。たとえば難聴に対しては身体障害者手帳の交付対象とならない軽中度の子どもにも補聴器の購入費用を助成する自治体が増えています。

CRSが新たに対象疾患リストに加えられた背景には、皆さん既にお分かりだと思いますが、2013年の風疹大流行で40人近い赤ちゃんが出生したことにあります。このような対策が取られたことは良いことではありますが、流行の原因となっているワクチンギャップが解消され、また定期接種についても高い接種率を維持しないと、また同じ過ちが繰り返されることになります。

麻疹に感染したあと数年間の潜伏期間ののちに発症する亜急性硬化性全脳炎(SSPE)も助成対象で、CRSと同じカテゴリーに含まれています。『2012年麻疹排除に向けて   -SSPE青空の会からのメッセージ-』(IASR Vol. 31 p. 48-49)には以下のような文章が寄せられています。

麻疹罹患後、麻疹自体はいったん治癒して、健常な子供として成長し、その間、SSPEになる可能性があることは、全く予期されないで過ごす。そして、多くは5~10年後に、行動や知能に急な異変が生じて、初めて、深刻な病気に罹患したことがわかる。そして、それまで元気に生活していた子供が、時々刻々と病態が悪化して、寝たきりになっていく状況は、それを見守る親にとって、その心理的な衝撃は、他人には伝え難いほど大きい。

(中略)

機序が解明されなくても、また治療法の開発ができなくても、麻疹さえ排除されれば、SSPEはほぼなくなることが実証されているのである。既に、罹患して しまった患者を救うことにはならないが、新たな患者の発生は食い止めることができるのである。そして、我々のような体験をする家族を確実に無くすことができる。

SSPEに対してインターフェロンやリバビリンを使った治療が試みられていますが、完治する治療法はまだ確立されていません。この病気は麻疹ワクチンの接種を徹底することで予防することができます。

わたしは、最初に風疹について発信したときにこのようなことを書きました。

今は自分自身が風疹になったこと自体は「たまたま」だと思っています。それ自体は良いことでも悪いことでもない。誰でも老人になれば聞こえにくくなるし、若い人でも突発性難聴などで後天性の難聴になることもある。私の場合は聞こえなくなるタイミングがたまたま生まれたときだったというだけです。目の病気にしても通常は中高年から患者が増えてくる病気で、これもたまたま早かっただけです。

とはいっても、聞こえないことで生活に不自由があり、時には障害があるからという由で差別に直面することもあります。そういったときに、障害さえなければ、あんなこと、こんなこと、もっとできることがあったのにと、この理不尽な運命を呪いたくなることもあります。それでも誰かを責めても責め尽くすことはできないので「たまたま」だと思うことにしたわけです。

私がこのように思っている背景には、私が生まれた頃は親世代の多くが予防接種を受けていなくて流行規模が「あんなに流行っていちゃあもう仕方ないわ」と思わされるほど大きいものだったからという事情があります。

今日では子どもへの予防接種が進んで、風疹に対する抵抗力を持っていない大人への予防接種を進めることで、流行そのものをなくすことができる段階にまで来ています。いくつかの国では風疹を根絶できています。にもかかわらず、2013年の風疹大流行において、なぜ幼い命が奪われなければならなかったのか、なぜそれを防ぐことができなかったのか、というやるせない思いがあります。

麻疹と風疹はセットになったMRワクチンが提供されており、同時に予防することができます。CRSやSSPEの予防のためにワクチン接種にご協力ください。

本年も風疹や麻疹をはじめとした感染症によって後遺症を負ったり命を失ったりする人を少しでも減らせるよう情報発信に努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。新たな一年が皆様にとって良い一年でありますように。

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横浜で風疹撲滅フォーラム開催&特報首都圏にて風疹特集

風疹やCRSのことを知ってもらうための取り組みが多くの方々の支援によって続けられています。11月8日にはみなとみらいのクイーンズスクエアで神奈川県が主催する「風疹撲滅フォーラム」が開催されました(『予防接種の大切さ訴え 横浜で風疹撲滅フォーラム』神奈川新聞)。こういった機会を通して風疹ワクチン接種を考えてくださる方々がいるというのは嬉しいことです。漫画「コウノドリ」を読んでワクチンを打たねばと思った方もいますし、最近は「聲の形」で風疹のことを知ったという方も何人かいるようです。

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【平成26年度】東京23区の風疹抗体検査および予防接種の助成実施状況

【平成26年度の情報です。】平成27年度の実施状況は『風しん対策・先天性風しん症候群発生防止に向けた取組』(東京都福祉保健局)のページをご覧下さい。
東京23区での風疹抗体検査および予防接種の助成実施に関するまとめです。区によっては事前の申し込みが必要なことがありますので、抗体検査や予防接種を検討されているかたはご確認ください。実施期間は平成27年3月31日までとなっているのでお早めに!
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今シーズン初のCRS報告

今シーズン初のCRS報告があったようです。今年の流行自体は今のところ累計285例で平年なみです。つい最近に『風疹の報告数減少、3年ぶりゼロに- 週間ベースで、流行前とほぼ同じ水準』(医療介護CBニュース)という報道もあり、昨年の大流行から一転して終息したかのようにも思われていました。しかし今日になって『風疹で障害の赤ちゃん45人に』(NHK)とのニュースがありました。

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男のゼクシィ&厚生労働省のウェブサイトにて風疹特集ページ公開

10月に入りました。今日から水痘ワクチンと高齢者対象の肺炎球菌ワクチンが定期接種化されます。水痘は一度水痘になったからといって安心できるものではなく、大人になってから帯状疱疹にかかるリスクがあるので受けていただきたいワクチンのひとつです。インフルエンザワクチンも各地で接種がはじまりますね。

風疹関連では「男のゼクシィ」で『未来の赤ちゃんのためにお互いに声をかけあってほしいこと。「風しん予防」はその第一歩です。~厚生労働省』、厚生労働省で『風しんの感染予防の普及・啓発事業』が公開され、いずれもワクチンギャップ世代にあたる20~40代男性を意識した内容となっています。

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神奈川県が風疹予防啓発サイトを公開(+ 3 期 & 4 期の定期接種について)

神奈川県が『未来の赤ちゃんを守るのは、あなたの予防接種です。』という特設サイトを作りました。『予防接種を受けていますか?』のページでワクチンギャップ世代かどうか確認できるのが素晴らしいですね。ただし平成 19 年の麻疹流行を契機として実施された 3 期 と 4 期の追加接種は接種率が それぞれ 87 %、80 % と低いため、対象となっていた人は受けたかどうか確認しておきましょう。

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「国内では排除状態」と報告書提出したのに麻疹排除国と認められず

みなさんの記憶に新しいのは昨年の風疹大流行です。今年は風疹の流行は下火で逆に麻疹が流行しているといわれていますね。麻疹の大流行が起きたのは 2007 – 2008 年のことです。首都圏の大学が休校になったりと実は昨年の風疹以上に社会的な影響が大きかったのです。あのとき立てた 2012 年の排除目標はどうなったのでしょうか?

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【平成26年度】神奈川県内の風疹抗体検査および予防接種の助成実施状況

神奈川県内の風疹抗体検査および予防接種の助成実施状況です。横浜市は助成ナシ、川崎市は抗体検査のみ助成、他の県内市町村では抗体検査が無料でワクチン接種費用の助成があります。
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