[image:CRSによる白内障] 白内障は目の水晶体とよばれる部分が白くにごる病気で、CRSの約30%にみられ、水晶体への血流が多い妊娠初期に感染すると発症しやすいとされています。

水晶体はカメラの凸レンズの役割をしており、水晶体自体が厚みを変えて光を曲げ近くや遠くのものににピントを合わせ、そしてその光を網膜に届ける役割をもっています。

水晶体が白内障で白くにごると網膜に光が届きにくくなり、赤ちゃんの視機能の発達をさまたげて弱視になります。そのため重度の場合は生後3ヶ月を目安に手術をします。軽度の場合は経過観察をすることもあります。

大人の白内障手術では眼内レンズを挿入しますが、CRSの場合は目にほかの合併症を抱えていることも多いため挿入しないのが一般的です。成長を待ってからあらためて眼内レンズが挿入できるかどうかを検討することになります。

手術で水晶体を摘出するとピントが合わず視界がぼけ強度の遠視になるので眼鏡またはコンタクトレンズを装用します。眼鏡はキャタラクトレンズというレンズの中心部だけに度数を入れて重みをおさえたものが使われます。コンタクトレンズのほうが広い視野を確保できるのですが、子供の場合は自分でできるようになるまで親が脱着しなければいけないというデメリットがあります。

早い時期に手術を行って視力を矯正すれば良好な視力を得る可能性が高いとされています。ただし外の光がまぶしかったり、眼精疲労になりやすかったりするので、目に負担をかけないようにサングラスの使用や拡大鏡の使用など生活面での配慮は必要です。また網膜剥離や緑内障のリスクにも注意する必要があります。