風疹は飛沫感染タイプの感染症で、せきやくしゃみを通じて他人にうつります。発疹の出る2~3日前から発疹がでたあとの5日くらいまでの間は感染力があり他の人にうつしてしまう可能性があると考えられています。

感染力の強さは「基本再生産数(R0)」という指標で表すことができます。基本再生産数とは、免疫を持たない人の集団の中に感染者が一人入ったときに、他の人が何人感染するかを表した数です。

この基本再生産数から「集団免疫率(H)」を計算することができます。集団免疫率は、ある集団においてどのくらいの割合の人が感染症に対する免疫を持っていれば流行を防ぐことができるかを表しています。H = (1-1/Ro)*100 という計算式で求めることができます。

感染症 基本再生産数(R₀) 集団免疫率(H) (%)
麻疹 16~21 90~95
ムンプス 11~14 85~90
風疹 7~9 80~85
水痘 8~10 90?
ポリオ 5~7 80~86
天然痘 5~7 80~85
百日咳 16~21 90~95
インフルエンザ 2~3 50~67(*小学校の集団)

(出典:国立感染症研究所 感染症情報センター 平成20年度 感染症危機管理研修会プログラム4資料「わが国におけるプレパンデミックワクチンの開発の現状と臨床研究」)

風疹の場合は基本再生産数が7~9で1人の感染者から7~9人を感染させる力があります。インフルエンザより感染力が強く、麻疹やおたふく風邪(ムンプス)より感染力が弱いということが分かります。

また、集団免疫率は80~85%なので、風疹を流行させないためには8割以上の人が風疹に対する免疫を持つ必要があることも分かります。2013年に風疹が流行したのはこの集団免疫率が低いためです。