風疹の感染拡大を防ぐのに最も効果的とされているのが予防接種です。日本では主に麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)が使われています。

定期接種

定期接種は、定められた期間内であれば低い負担額あるいは無料で接種を受けることができる仕組みです。万が一健康被害が起きたときの補償も任意接種と比べると手厚いものになっています(予防接種健康被害救済制度)。強制ではない努力義務(受けるように努めなければならない)ですが、予防の必要性が高いことからハードルを低く設定してあります。

MRワクチンの定期接種は、1歳から2歳までの間に一回(第1期)、5歳以上7歳未満の間に一回(第2期)、あわせて二回行います。

なお海外の定期接種ではMRワクチンではなくMMRワクチン(麻疹、風疹、おたふくかぜ)やMMRVワクチン(麻疹、風疹、おたふくかぜ、水ぼうそう)が使用されていたり、接種時期が異なる場合があります。また、入学・入園の時に予防接種歴や抗体値の提出が求められていることもあるので渡航の予定がある場合には注意が必要です。横浜市衛生研究所でも情報を提供しています(各国の予防接種)。

※ 定期接種は乳幼児期の2回ですが、2007年の麻疹大流行を受けて第3期・第4期の定期接種が行われたことがあります。期間は2008年4月1日から2012年3月31日までの5年間で、中学1年生と高校3年生に相当する年齢の人が対象でした。

任意接種

任意接種とは定められた期間以外の接種のことで全額自己負担が生じます。MRワクチンの場合で8,000円~10,000円の自己負担が発生します。東京都や神奈川県など風疹予防対策で助成を行っている自治体があるので、助成があるかどうか事前に調べることをおすすめします。

大人が接種する場合、回数は1回または2回です。接種歴や抗体検査の結果に応じて医師と相談のうえ回数を決定します。2回接種する場合には接種の間隔を3週間(27日以上)とる必要があります。

妊娠中の女性は接種できないので注意しましょう。接種前1ヶ月、接種後2ヶ月、あわせて3ヶ月避妊する必要があります。男性の場合はいつでも接種できます。

妊娠を知らずに予防接種を受けてしまった場合でも妊娠を続けることができます。風疹ワクチンでCRSの赤ちゃんが生まれたという報告は海外含め今のところありません。